2012/05/19(現地05/19)週末の海外市況

2012/05/19(現地05/18)週末の海外市況

<概 況>
 今週はギリシャの政情不安、連立協議失敗で再選挙決定。財政規律規律強化、緊縮財政反対派の票が伸びてギリシャはIMF,EU,ECBからの支援が途絶し財政破綻からユーロ離脱に追い込まれるのではないか、そうしたら欧州のみならず世界経済が大混乱に陥るのではないかとの不安が世界を駆け巡り、株式市場ではリスク資産を決済しより安全な国債を購入する動きが強まり国債価格が急上昇し金利が急低下、為替市場ではユーロが全面安、ドルが上昇、商品市場ではドル高による割高感から商品相場全般がリスクオフの動きで大きく売られました。

 また週後半になると景気回復基調にあった米国でフィラデルフィア連銀の製造業景況感指数が予想に反して大幅に悪化し米国での景気に対しても不安が生じ株価が下落すると先行きの需要減退懸念に商品も下落、為替市場でもドルが円に対して急落するなど、日本に上場している国際商品にとっては世界的なリスクオフ相場、ドル高による下落相場、円高による輸入採算価格の下落と三重苦のとなりました。

 週末のNY市場では株式市場で「FACEBOOK]が新規上場を果たし注目されましたが、初ね38ドル/株に対して終値が初音とほぼ変わらず水準での引けと伸び悩んだことから失望売りも見られたようです。ただこれが外部環境が悪すぎたということがあったように思います。
 欧州ではスペインの銀行16行が格下げとなり財務内容の悪化が懸念され、リスク回避の売りが優勢となる中での取引となったことが大きかったのだと思われます。

 今週は、このところの金融市場では「先行きに対する不透明感、得体の知れない不安感」といったものが市場を支配し心理的に売りたくさせた相場と言った方がピタリとくる週でした。

<株式市場>
インターネット交流サイト「フェイスブック」が上場したものの株価が伸び悩んだことや欧州懸念が引き続き材料視され下落。
◇DOW工業株30種平均 12369.30 -73.10
◇NASDAQハイテク株  2778.79 -34.90

<貴金属市・非鉄市場>
前日の経済指標の悪化による追加の金融緩和期待の買戻しが続き続伸した。
◇Gold/ounce    06月 1591.90 +17.00
◇Silver/ounce   07月 2871.50 +69.50
◇Platinum/ounce 07月  1495.30 +5.90
◇パラジウム     06月  603.60 -2.25
◇Copper/ounce   07月  346.85 -1.05
参考>1ounce=約31.1035g
*週末のNY市場終値とドル円を使用した現段階での月曜日朝の円建1gを求める計算式
=1オンス1591.90(ドル建現在値)×79.07円(ドル円相場)/31.1035g≒4047円/g

<石油市場>
前日の経済指標の悪化、欧州懸念、中国の景気減速、NYダウの下落を嫌気した売りに昨年11月以来の90ドル台へ下落した。
◇NY原油/barrel   06月  91.48  -1.08 
◇ガソリン/gallon  06月  2.8895 +0.0113
◇暖房油/gallon   06月  2.8300 -0.0190
◇天然ガス/100BTU  06月  2.742 +0.148
参考>
1barrel(バレル)=約159リットルで約42ガロン
1gallon(ガロン)=約119リットル

<穀物市場>
コーンは小麦相場が続伸しコーン産地の一部で水分量の不足が懸念材料、一方大豆は週末要因から利益確定売りに押され4日ぶりの反落、中国国内で大豆が売却されるとのニュースも相場の圧迫材料となった。
◇コーン/bushel   07月 635.50 +10.50 
◇大 豆/bushel   07月 1405.10 -33.00
◇小 麦/bushel   07月 395.25 +37.50
◇ミール/bushel   07月 417.90 -10.10
参考>
1bushel(ブッシェル)=約25.4kgで1エーカーあたりの収穫量(単収=イールドという)
1acre(エーカー)=4046.86㎡で0.4ha(ヘクタール)、イメージは陸上競技場トラックの約50%
1エーカー=約40アール・1アールは約100㎡で約30坪

<コーヒー・砂糖>
◇NYコーヒー/   07月 179.15 -0.95
◇砂糖NO11/    07月  20.47 -0.39

<ゴム市場>
◇ゴムRss.No3/mton  06月 330.70 -0.70 
◇ゴムTSR20/mton   07月 370.00 +4.70

20120518 渾身のゴム最新レポート!

東京ゴム、弱い地合いが継続。2012年5月18日17:00

 今週の東京ゴムは軟調地合いが継続。ギリシャ政局の混迷から、欧州危機に対する悲観値的な見方が強まり、リスク回避の動きから株式や商品相場の下落が継続する展開となりました。ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びるなか、欧州の信用不安が拡大するとの警戒感が強まっており、マーケットの重しとなっているようです。

 東京ゴム期先限月は、他市場の下げにつられる形で下値を試す展開。今年1月に付けた年初来安値(258.7円)に迫る261.5円まで一時的に水準を下げました。タイ政府による介入が本格化するとの声も出ましたが、現在のタイ天然ゴムの供給状況を考慮すると、タイにとって効果的な介入が行えないとの見方が多く、価格を押し上げる展開とはなっておりません。中国で多少の在庫を積み増す動きも見られましたが、積極的な買いを促すには至らず、上海ゴムも軟調な展開を強いられております。また、日本国内の天然ゴム在庫は依然として高い水準となっており、価格を圧迫する要因となっているようです。

 来週の天然ゴムは、下値を試す展開が継続するか注目したいところです。今月に入り、一時的に50.0円以上も値を下げていることから、一旦は反発する局面も予想されますが、ゴム独自の支援材料が乏しいなかで外部環境に左右されやすく、欧州問題や米中の景気動向に関する内容次第で、再び下値を攻める動きも予想されます。ただ、マーケットでは、東京ゴムの価格が低すぎるとの指摘もあり、修正に向かうとの声も。タイ政府が何らかの対策を打ち出すと予想する取引参加者もおり、一段の下値攻めに慎重な姿勢もあるようです。予想レンジ:255.0~280.0円(Reported by N.ASAMI)

2012/05/18(金) おはようございます、寄り付き予想です

2012/05/18(金)の寄り付き予想です。*毎営業日の08:30頃のUP予定ですが(水)はUPが遅れます。

 ギリシャ再選挙での混乱によるリスクオフも一巡、為替市場でもユーロ安も一服となったところに、今度は米国経済指標、フィラデルフィア連銀指数が予想外の悪化、景気先行指数も同様に悪化となり為替市場で今度はドルが全面安(ユーロ・円)となり再びリスクオフの動きが強まり、需給の良くない、景気に大きく左右される原油、製品市場は更に先行き需要不安が台頭し下落しました。そんな中、貴金属、とりわけ金、銀相場はFRBによる追加金融緩和期待が高まり急騰しました。ただ、ドル円が円高に振れており、本邦円貨建てでは夜間取引とほぼ同レベルでのスタートが予想されます。   
              今日は週末・・・もうひとがんばりましょう!
            
◆東京金:  △13円
◆東京銀:  ±0円
◆東京白金: ▲34円
◆パラジウム:▲17円
*上記前日比較は、前営業日15:30現在の東京市場の日中取引終値と当日08:00時点の各スポット相場とドル円から導き出された価格との比較です。

◆東京とうもろこし:▲180円
◆東京一般大豆:  ▲550円
*上記前日比較は、前営業日15:30現在の東京市場の日中取引終値と当日08:00時点のシカゴ時間外取引相場とドル円から導き出された価格との比較です。

◆NY原油:  ▲0.89ドル
◆NYガソリン:▲0.0412ドル
◆NY灯油:  ▲0.0562ドル
*上記前日比較は、前営業日東京15:30時のNYMEX時間外取引と今朝8:00時時点の同時間外取引との比較です

2012/05/17(木) おはようございます、寄り付き予想です

2012/05/17(木)の寄り付き予想です。*毎営業日の08:30頃のUP予定ですが(水)はUPが遅れます。

                 
              今日も・・・がんばりましょう!
            
◆東京金:  △26円
◆東京銀:  ±0円
◆東京白金: △39円
◆パラジウム:±0円
*上記前日比較は、前営業日15:30現在の東京市場の日中取引終値と当日08:00時点の各スポット相場とドル円から導き出された価格との比較です。

◆東京とうもろこし:△820円
◆東京一般大豆:  △820円
*上記前日比較は、前営業日15:30現在の東京市場の日中取引終値と当日08:00時点のシカゴ時間外取引相場とドル円から導き出された価格との比較です。

◆NY原油:  △0.68ドル
◆NYガソリン:▲0.0112ドル
◆NY灯油:  ▲0.0196ドル
*上記前日比較は、前営業日東京15:30時のNYMEX時間外取引と今朝8:00時時点の同時間外取引との比較です

20120516 商品相場全般の動向

商品相場全般の動向2012/05/16 ラジオ日経 放送分一部抜粋

 連休明けの欧州ショックで、国際商品市況は大きく下落し殆どの銘柄が昨年12月末最近の安値水準にまで下落し、いわゆる「往って来い」の相場になっています。ただ、今回の下落で商品市場から資金の流出がおきたかというと、取り組みは減少しておらず、資金の流出は起こっていません。ということは資金流出が原因で下落したということではなさそうで、原因は別にありそうです。

一つの判断材料として毎週発表されるCFTCの大口投機玉報告がありますがが、これから判断すると、さすがに幾分かの取り組み減少はみられるものの、ここまで相場が下げる程の取り組み減少、つまり資金の流出はおこっていません。

 では、なぜ下げたのかというと、殆どの商品(穀物など例外的商品を除き)が投機筋の買い越し幅はさほど減らさず、新規の売り玉が増やしたことにより、結果的に売り越し幅が増加し、これが相場下落の原因になっていることが伺える。つまり、短期的な投機筋よる売り仕掛けが今回の下げの大きな原因であるといえます。

 一方で、現物保有の商業筋はこの下落の過程で売り越し幅(ヘッジ玉)を減らして、逆に買い越し幅を増やす商品もあり、投機筋の売りを商業筋が吸収している構図がみてとれる。(当然のことながら、投機筋は受け渡しにかかわらないことからすると、将来必ず買い戻さされることになり相場押し上げ要因となる。)

 一般的に国際品相場が下落しているときに語られるのは、「商品需要の減退が起きる、または将来が起きると見込まれ、結果的に資金が市場から流出して、相場が下げた」という論調で語られることが多いですがが、今回の下落過程ではこのCFTCの取り組みからは、実態はそういうことではいようです。

2.今後の商品相場の動向
 
 国際商品相場は高値から大きく値を下げたが、その下げを主導したのは短期筋の売り仕掛けであって、市場参加者の大半は、買い越し幅を減らしていなことからうかがえるように、先行きの需要が減少していくとは見ていないようだ、つまり、「買いを控えると」言う程度であって、様子を見ているといえる。

 ということは、商品市場の需要は基本的には後退しておらず、下落によって価格は以前にも増して魅力を増していることから、今の短期筋の売りが止む状態、つまり欧州問題が一服すればという条件付ながら、価格下落による需要が増加し、短期筋の売り腰は買い戻し効果によって、買い越し幅が増加し、再び商品相場は上昇トレンドに回帰してくる可能性が高いといえるのではないかと考える。

 株式が商品相場の下落が影響して下げるという論調もありますが、商品相場の需要は減っていないのであれば、株式市場も上昇してくるというシナリオは生きてくるのではないか。以上
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プロフィール

Author:永田雄二郎
1985年よりカネツ商事(株)在社。 プラザ合意、ブラックマンデー、バブル到来と崩壊、湾岸戦争、超円高79.75円、LTCM破綻、りそな銀行公的資金投入、失われた10年、ITバブル、911、どんな時も商品市場はダイナミックでした、そしてこれからも。商品市場に関わり26年、現在はアドバイザーとして顧客サポートを担当。現在、ラジオ日経「マーケットカレッジ 集まれ株仲間(水) マネー&コモディティ」に出演中。趣味は、ロードバイク・堤防からの黒鯛釣り・ブルーベリーとオリーブの植栽。またJazz・スペシャリティコーヒー・シングルモルトウィスキー好き。

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